長期インターンシップを有給にする理由とは?給与の相場も紹介

―「インターンシップって無給じゃないの?」

初めてインターンを導入する企業や、学校の単位認定型のインターンの受け入れ実績がある企業の方は、インターンが無給であるイメージを持っている場合も多いようです。

実際のところ、インターンの形態は多様化していて、有給・無給と様々なパターンがあります。

インターンの内容や形式によって、給与の出し方も様々ですので、事例を用いながらご紹介します!

1. 「そもそもインターンって給料を出すの?」

インターンの報酬については明確な定義があるわけではありません。

例えば、学校が単位認定しているインターンは無給ですし、一般企業が主催するインターンも「就業体験」と捉えて無給で行われているものも多くあります。

大多数は1日~2週間程度の期間の短期インターンのため、無給でも学生が参加しやすいことが特徴です。

一方、3か月以上などの長期インターン、かつ実務に携わり社員と同様に仕事に取り組むような実践型のインターンの場合には、多くが有給インターンです。

種別期間報酬
短期インターンシップ 1日~2週間程度 多くが無給
長期インターンシップ 3か月以上など 有給
学校のカリキュラム等 短期・長期どちらも 無給

―「インターンの目的って「経験」でしょ?何で給料を出すの?」

そんな声も聞こえてきそうですね。たしかに、インターンに参加する学生の目的は「お金」ではありません。

社会経験、スキルアップ、業界研究…目的は様々であれ、「学び」が主になっています。

しかし、学生の懐事情や教育的観点からも有給インターンが多くなっています。

2. 長期インターンは有給

大学生の生活実態調査によれば、1週間あたりのアルバイトの日数の平均は2.9日、実施時間は14.3時間。

1か月にすると、約60時間をアルバイトに使っていることになります。

アルバイトの時給は様々ですが、仮に時給950円として、平均月収が5万円以上になります。

大学生も生活費や学費ためにアルバイトが必要な一方で、授業や課外活動がありますので、アルバイトとインターンを両立することは難しいのが現実です。

そのため、アルバイトの時間をインターンに置き換えるかたちで長期インターンに臨む学生がほとんどです。

インターンを選ぶにあたって、アルバイトで得ている収入近くを担保できることが重要になってきます。

【長期インターンの給与例】

  • 時給:950~1,100円程度
  • 日給:7,500~10,000円程度

上記あたりの設定が多いですね。

日給の場合は、8時間以上で日給、4~8時間勤務だと半日給という設定や、5時間以上で日給、5時間未満は時給換算して支払いという組み合わせた出し方もあります。

その他に、少数ですが成果報酬支給のパターンもあります。

【成果報酬の例】

  • ライター職:1記事2,000円支給
  • 営業職:受注額の20%支給

ライターなどの自宅でもできる仕事などは、インターンの場合でも、時間給よりも成果給の方がマッチしやすいですね。スタートアップ企業や新規事業での営業職では、業務委託契約として受注額に応じて支給という成果報酬支給も稀にあります。


長期インターンシップにおける職種別平均給与に関しましては、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。

長期インターンシップの職種別平均給与、有給・無給の違いを紹介 -  HeRman[ヘルマン]|インターンシップのすべてが分かる専門メディア

3. インターンは仕事のリアルな体験、給料があることで責任感を持たせる

教育的観点からも、長期インターンの場合には、有給であることが推奨されつつあります。

文部科学省、厚生労働省、経済産業省が平成26年4月に発表した、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」では平成9年発表のものから次のように一部改正されました。

「インターンシップの機会提供にあたっては、短期プログラムの内容の充実を図りながら拡大することはもちろんのこと、教育効果の高い中長期インターンシップや、専門教育との関連付けにより一層効果を発揮するコーオプ教育プログラム(例えば数ヶ月間~数年次にわたり大学等での授業と企業等での実践的な就業体験を繰り返す教育プログラム)、学生の責任感を高め、長期の場合には学生の参加を促す効果が考えられる有給インターンシップなど、多様な形態のインターンシップをその目的に合わせて柔軟に取り入れることが重要である(引用:文部科学省「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」)。」

上記内容が付け加えれ、各省庁からも有給インターンへの言及がなされています。

4. 短期インターンも報酬ありが増えている

1日~1週間程度の短期インターンにおいては報酬なしの企業がほとんどでしたが最近は、日当を出す企業も増えてきました。

例えば、「1日8,000円+交通費+昼食費+宿泊費」などです。

短期インターンを実施する企業は、新卒採用を前提としたインターン開催が多いため、全国の大学からの応募を募っていることも多く、宿泊費や交通費を支給するケースもあります。

会社説明会や課題解決・プレゼンなどのワークショップを行うインターンが多いため、以前は交通費・昼食費のみに留まるインターンが多かったのですが、短期インターンの数が増え、差別化するためにも報酬を出すインターンも増えました。

短期インターンの参加動機は、「気になる会社・業界を見てみよう」というところなので、インターンへの参加は長期インターンに比べると気軽であり、期間も短いことから、夏休みなどの長期休暇には複数参加します。

そのため、競合企業のインターンに集客対抗するには、報酬を同じ程度には設定することが望ましいかもしれません。

◇短期インターンの例はこちら
インターンシップJAPAN

5. 昇給やインセンティブあり、もよく聞くけれどどのくらいなの?

長期インターンの場合、直近での戦力化はもちろんのこと、ゆくゆくは良い人材を正社員登用したいのが本音です。いずれにしても、学生がそのインターンで成長を感じ、もっともっとそのインターンで力をつけたい、仕事をしたいと思ってもらえるような内容にすることが必須です。

そのため、成果や実力に応じて昇給させることやインセンティブを与えることをおすすめします。

例えば、ある企業の営業インターンの場合、

  【昇給例】

  • 日給7,500円スタート
  • 最初の目標金額(level. 1)を達成したら日給8,000円
  • 次の目標金額(level. 2)を達成したら日給9,000円
  • インターン生のリーダーになったら日給10,000円

【インセンティブ例】

  • 達成賞:月間の目標金額を達成すると2万円支給
  • 社長賞:社長が贈る、今月一番活躍した人へ1万円支給

企業によって妥当な昇給設定は異なってきますので、インターン生の働きぶりや成果をみながら、徐々に制度を作れるといいですね。

6. 成長実感・やりがいを感じさせる給与設定にしましょう

学生がインターンをすることは、お金を稼ぐことがメインの目的ではありません。

しかし、仕事に打ち込み成果を上げれば、評価されてお金を稼ぐことができるということもインターンのうちから伝えることができます。

「このインターンで成長できて、頼られるようになった。会社の力になれた。もっと頑張りたい。」

そんな風に感じてもらえたら、これからもずっと一緒に働いていきたい企業となり得そうです。

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著者プロフィール

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金子 麻里奈
株式会社アイタンクジャパン営業企画マネージャー兼人事。企業向けに長期インターンシップ導入支援を行い、実績は100社以上。自社セミナーの講師も務める。大学生と企業をつなぐ、良質なインターンシップの普及に邁進中!趣味は手料理。

Facebook:http://www.facebook.com/kaneko.marina.21

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