目的に沿ったインターンシップを選択するために!インターンシップの類型を徹底解説!

こんにちは、ライターの長谷川です。
現在、インターンシップは学生から多くの注目を浴びています。2016年のインターンシップ参加率は5年連続増加の65.2%であり、学生の半分以上が参加する傾向にあります。企業の採用活動に必要不可欠になりつつあるインターンシップですが、皆さんはどのくらいご存知ですか?

まず、インターンシップは大きく分けて体験型インターンシップ実践型インターンシップの2つに分類されます。そして、そこからさらに5つに分類することができます。
5つのインターンシップの類型を正しく理解し、自社の目的にあった選択することがインターンシップ成功の鍵となります。

今回は、経済産業省の「産学連携によるインターンシップのあり方に関する調査報告書」をもとに、5つのインターンシップの特徴・メリットを、分かりやすくご紹介します。
参考)産学連携によるインターンシップのあり方に関する調査報告書

1. インターンシップとは

インターンシップとは、大学生が一定の期間企業で働く職業体験のことです。 優秀な人材確保や、適性判断につながるとして、インターンシップを導入する企業が目立っています。

以下で、インターンシップの基本事項を説明をしているので、ご覧ください。
インターンシップとは?インターンシップの種類や目的を中心にすべてまとめました

2. インターンシップはいくつに分類できる?

インターンシップは、大きく分けて2種類に分類できます。
実践型インターンシップと体験型インターンシップです。

体験型インターンシップ

1日~3日、長くても2週間~1ヶ月程度で、仕事を体験することを目的にしたインターンシップです。企業説明会にとどまるようなインターンシップから、宿泊を伴うプロジェクト型のものまで、多くの企業が開催しはじめています。

実践型インターンシップ

3ヶ月~1年程度に渡り、しっかりと職場の実務を経験してもらうインターンシップです。企業の実務に携わるため、有給のインターンシップが多くなっています。

そしてこの2つのインターンシップは、次のように5つに分けることができます。

体験型インターンシップ ⇒ 期間は短期で「仕事理解型」・「採用直結型」
実践型インターンシップ ⇒ 期間は長期で「業務補助型」・「課題協力型」・「事業参画型」

この5つの類型の特徴を理解し、自社に合ったインターンシップを見つけることが重要です。

2-1. 体験中心 仕事理解型

「仕事理解型」インターンシップは、企業が学生に業界や企業について総合的に理解してもらうことを目的とし、企業・業界広報ができるというメリットがあります。

1~2週間程度の職場・業務体験が中心で、最後にレポートやプレゼンテーションによる報告を実施することが多いです。

また、大学早期(1・2年次)にインターンシップの機会を提供することは、「働くとは何か」「業界の理解」など基礎的なキャリア教育に繋がります。その結果、業種・職種・企業規模等を踏まえた応募先の適切な絞り込むことができ、就活短期化に繋がるので学生からのニーズも高いです。
企業は、自社の業務を理解した学生をインターンシップから獲得することができ、選考の工数を削減することが可能です。

例)【大手企業で定番の1dayインターンシップ】
事務系(文系)、技術系(理系)にそれぞれ複数職種で募集し、1回につき20~100名程度のインターン生を受け入れます。1日社員に同行し、社会人がどのように働いているのかを体験してもらいます。

2-2. 体験中心 採用直結型

「採用直結型」インターンシップは、インターンシップ自体が採用活動の一部になっている類型です。

採用活動の一環として、RJP法(Realistic job preview、企業と学生のお互いが、良い面も悪い面も開示して理解すること)によって、採用ミスマッチを解消することを目的とします。
入社後の定着率向上を目指す企業が、RJP法によるミスマッチ解消を目的としてインターンシップを実施しはじめています。

仕事内容は、2-1.「仕事理解型」インターンシップとほぼ同じですが、採用に直結することを目的としているので、企業が学生を見極めることが大きなポイントになります。

例)【メガベンチャーや外資系大企業の採用直結インターンシップ】
約1週間、第一線で活躍する社員たちが、インターンシップを通じて学生を多角的に評価します。成績優秀者には最長5年間有効な入社パス、および特別報奨金を付与されます。インターンシップ終了後にはフィードバック面談を行います。

2-3. 実践中心 業務補助型

「業務補助型」インターンシップは、学生を活用した業務の推進を目的としています。

企業の人材ニーズに基づいて募集・実施され、通常業務に取り組みます。期間は1ヶ月以上の長期が多いです。経験、学びの質は内容やマッチング次第で差が大きいことが特徴に挙げられます。企業の人手不足解消のニーズにも合致するため、普及が進んでいます。

例)【ベンチャー企業の自主募集インターンシップ】
1人の学生に、1つの職を任せます。自社HPのコンテンツの企画・マーケティング、ライター業務などを行います。その他に営業の企業訪問や、エンジニアのシステム開発など様々な業務があります。

例)【学内インターンシップなど】
金沢工業大学では、社会人基礎力をベースに作成した評価指標を、学生と職員の目標設定や振り返りに活用しています。
ex:基礎力の自己評価→伸ばしたい能力の設定→学内インターンシップ実施(ライブラリーセンタースタッフ・マルチメディア考房スタッフなど)→管理者としての職員との面談 という流れで行います。

2-4. 実践中心 課題協働型

「課題協働型」インターンシップは、学生の発想の活用・社内活性化を目的とします。

職場と教室を反復してのグループワーク形式が多く、社会人基礎力等の汎用的能力の養成に主眼を置いています。現在多くの大学が、産学協働教育やキャリア教育の一部として進めています。

例)【地域の企業やNPOの現場で特定の課題の調査/企画提案に取り組むインターンシップ】
福岡女子大学国際文理学部では、フィールドスタディー、国際インターンシップ、フィールドワーク、サービスラーニングの4種類の国内外での体験学習を学生に提供しています。
また、これは大学の授業の一環であるので、学生は単位取得が可能です。
事前学習:2単位・現場体験:2単位・発展学習:2単位

2-5. 実践中心 事業参画型

「事業参画型」インターンシップは、学生を活用した新規事業や変革プロジェクトの推進を目的としています。

学生は、企業の変革・研究開発や新規事業の一員として取り組みます。通常1ヶ月以上の長期が多いです。学生の社会人基礎力等に加え、リーダーシップの育成や、高度専門教育実質化を目指します。しかし、専門人材に求められる要件が高く、実施コストも大きいため、ごく限られた普及状況にとどまっています。このような状況の中で、変革・創造の担い手を育てることを目的に、高い教育的効果(リーダーシップ教育)と企業メリットを両立している事例があります。

例)【経営変革推進型インターン】
NPO法人G-netでは、岐阜の地場産業の営業・マーケティングにフォーカスしたインターンシップを実施しています。

3. インターンシップの類型まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はインターンシップの5つの類型がどのような目的を持ち、役割を果たすのかご説明してきました。
以上のことを表にまとめると、次のようになります。

【体験型インターンシップ】

仕事理解型採用直結型
企業側の導入目的 新卒採用(2種類とも共通)
期間 1日~数週間(2種類とも共通)
特徴 業界や企業について総合的な理解を促進
企業・事業説明、職場体験が中心
インターンシップ自体が採用活動の一部
企業のメリット 業界・企業の広報要素が強いため、広く学生へ認知を促進可能
1〜2年生への実施も可能
自社への入社意欲の高い学生が獲得できるため、入社後のミスマッチを解消


【実践型インターンシップ】

業務補助型課題協働型事業参画型
企業側の導入目的 戦力化(3種類とも共通)
期間 数週間~数ヶ月(3種類とも共通)
特徴 企業における通常業務の一部をインターン生が補助 大学と企業・NPO・地域団体等を反復しながら現場の課題解決を補助 企業での事業課題の解決に向けてプロジェクトを主導
企業のメリット 人手不足の解消
業務の推進
若者の発想の活用
社内活性化
新規事業や変革プロジェクトの推進

このように自社の目的によって、インターンシップの選択が異なります。適切な類型を選択することが、インターンシップの成功ポイントになるでしょう。

選択すべき類型がわかったところで次に考えるのは、インターン生の仕事内容、受け入れから育成です。以下のページでは、インターンシップ導入のプロセスを紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
【フローチャートつき】実践型インターンシップの導入プロセス・ポイントを紹介
インターン生の受け入れ・育成・仕事内容のポイントをまとめてみた

著者プロフィール

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長谷川 万友名
東京の大学に通うインターン生。株式会社アイタンクジャパンで、ライターを担当をしている。趣味は猫と遊ぶこと、写真を撮ること。