半年でチーム体制の構築に成功。インターン生の戦力化を新卒採用の主軸へ

株式会社ホットライン様は、2000年からインターネット関連事業を開始し、現在はWEBマーケティング事業をメインとしてプロモーション広告支援や自社メディアの運営を行っています。

Yahoo!プロモーション広告の正規代理店1つ星獲得企業の1社であり、マーケティングのプロフェッショナルでありながら、社員全員が未経験からのスタートという同社。これまで、人材紹介会社を利用するか、社長や社員の友人が入社するという縁故採用のみでしたが、今後の事業・組織拡大にむけてあらたな採用手法を模索し、長期実践型インターンという手法を選択しました。

その導入経緯と、インターン採用の成果について、採用責任者である野沢様にお話を伺いました。

■この記事のポイント

  1. 定着率の高い社員紹介採用に加えて、インターン採用を選択
  2. 半年でチーム体制構築。30名の社員にインターン生20名体制
  3. 1年間の試行錯誤で利益を生み出すインターンチームへ成長

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1. 価値観をすり合わせて採用できる手法を模索

ーどんな採用課題を抱えていたのですか?

昨年、事業拡大に向けて正社員で中途採用をしようと考えていたのですが、失敗したら怖いなと思い躊躇していました。

実は、弊社はこれまで求人媒体や人材紹介での採用では、価値観がうまく合わいことがあり、早期に辞めてしまうことも多かったんです。当然、費用対効果も合わなくなってきて、社長や社員の友人・知人からの縁故採用を強化していきました。私も社長とは元バンド仲間で、仕事のつながりは一切ありませんでしたし、現在はほとんどのメンバーがそういった経緯で入社しているので、WEBマーケティング関しては全くの未経験者ばかりです。

スキルや経験よりも人となりや価値観を重視して採用したいと考えていましたが、縁故採用だけではスピードにも限界があり、他の採用手法を検討していました。

2. 正社員よりも採用ハードルが低いインターン採用を選択

ーインターン生を採用しようと考えたきっかけを教えてください。

知り合いの会社で、学生が広告運用を担当しているという話を聞き、インターン採用に興味を持ちました。当社の社員も未経験から始めているので、たしかに学生でも真剣に学んでくれればできるイメージが沸きましたし、何よりインターンという形であれば、正社員よりも採用のハードルが低く、まず採用してみるということができそうだと期待を持てました。

3. 社員1人にインターン生5名のチーム体制で戦力化を実現

ーインターン生はどんな仕事を担っているのですか?

インターン生には自社メディアの運用を任せています。本人が携わりたい分野や習得したいスキルなどに合わせて、チームに配属します。現在は約20名が在籍していて、ディレクター社員の下にインターン生が4~5名ほどつくかたちでチーム体制を取っています。基本的には社員が担当している案件のフォローをしますが、その中で広告運用をやっている人もいれば、LPのデザインや記事のライティングをやっている人もいます。

インターン生のうちの1名が来年入社することが決まったのですが、現在彼はディレクターとしてチームを持っていて、そのインターンチームも単独で利益を出せるようなってきました。

ー皆さん活躍していますね!どのように指導しているのですか?

まず、WEBマーケティングの動画学習サービスやDVDを見てもらって勉強してもらいます。一人一人に一から教えていると社員も大変なので。あとは社員向けの社内勉強会にインターン生も参加してもらっています。外部講師を招いたセミナーなどは特にインターン生が積極的に質問するので、むしろ活気が出ていいですね。

基礎知識を習得したら、あとはあまり細かくは指示しないようにしています。その仕事の目的として出してほしい結果を伝えて、あとは使えるツールを渡してプロセスは自分で考えるようにさせています。手順を教えてしまうと、うまくいかなかった時に結果を他責にしてしまうんですよね。教えてもらった通りにやったのに、となってしまう。

自責で結果へコミットできるように、まずは自分でやらせてみて、詰まったり悩んだりしたらその都度できたところまでフィードバックしています。すぐ煮詰まってしまう人もいれば、粘り強くやれる人もいて様々ですが、皆その過程でスキルも仕事の考え方も習熟していきますね。仕事が楽しいようで非常に熱心にやってくれます。

出勤日以外でも、広告運用で動きが出るとすぐに報告してくれるので、気になって見てるんだなと。はじめは週1日しか来ていなかった人が週3日くらい来るようになって、どんどん成長スピードが上がっていますね。やはりある程度の頻度で来てもらった方が指導もしやすいですし、チームでのコミュニケーションも取れます。

採用側としても、はじめは応募ハードルを下げるために週1日勤務もOKとしていましたが、いまは週3日以上の勤務を条件にしはじめました。採用難度は上がりますが、当社の指導体制も整ってきたので、そのくらい本気でやりたいという人をターゲットにしていきたいと思っています。

4. 組織が強くなる、インターンの付加価値

ーインターン生が成果を出すまでに苦労や失敗はありましたか?

マネジメントが難しかったですね。2015年の10月からインターン採用を始めて約1年が経ち、チーム体制も回ってきましたが、この体制がうまく行き出したのは採用を始めてから半年後くらいです。

はじめは、教える側もマネジメント経験がない20~30代の社員ばかりなのでどう指導したらいいかわからず、という状況でした。それまで、自分が持っているスキル・知識でできる業務を担当していたのですが、インターン生が後輩として入ってくると色々質問されるわけです。

そして、自分がディレクターとして一案件を担当すると、これまでやってこなかったも含めて全部できないといけないので自然と勉強が必要になります。皆、反対するどころかこの機会にもっと学ぼうという姿勢でやってくれました。一人一人は大変だったと思いますが、会社全体としては結果的に社員のスキルアップも図れた1年でした。

5. インターンからの新卒採用に期待できる

ー当初目的としていた新しい採用手法としての成果はいかがでしょうか?

まだ採用を始めて1年少々ですが、新卒採用も決まり、良い滑り出しです。今後も直接新卒採用をしていくというよりは、長期インターンからの正社員採用の流れを作っていきたいと思っています。

幸い、入社を希望してくれる学生も多いです。これからは評価制度も作っていき、どんな成果や人物像を正社員採用の基準としていくか整えていこうと考えています。

正直なところ、当初から10~20名も採用してきましたので、人件費や指導コストを考えると、インターン採用自体は1年経った今やっとプラスになってきたかなという評価もできますが、新卒採用にもつながっていますし、組織面への良い影響力もあり、十分今後も続けていきたい採用手法ですね。

6. インターン経由社員が率いるインターンチーム作り

ー最後に、これからのインターン採用の展望について教えてください。

当社も16期目となり、30代後半の社員も増えてきましたので、若い人材の力が必要です。インターン生は次々に出てくるマーケティング情報をキャッチしてくるので、社内に良い刺激をもたらしてくれていて、欠かせない存在です。今後もインターンから新卒入社を迎えて、その社員のもとにインターン生もっと入れていきたいですね。

もっと知りたい、やってみたい、と貪欲な姿勢のインターンチームに期待しています。

ー貴重なお話ありがとうございました。

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著者プロフィール

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金子 麻里奈
株式会社アイタンクジャパン営業企画マネージャー兼人事。企業向けに長期インターンシップ導入支援を行い、実績は100社以上。自社セミナーの講師も務める。大学生と企業をつなぐ、良質なインターンシップの普及に邁進中!趣味は手料理。

Facebook:http://www.facebook.com/kaneko.marina.21

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