新規事業の立ち上げをインターン生とスタート。研究生が集う、3DCADラボラトリーの開設とは?

株式会社シーク様は横浜市にて3DCADトレーニングや3DCAD設計支援を主な事業としています。今年から、社内に「SYQ LABOLATORY」というラボを設けてメーカーとしての事業展開を計画しており、その立ち上げメンバーの採用を検討していました。これまでの事業で培ってきた3DCADの技術を生かして、新たなフェーズを進むタイミングで耳にしたのは、お知り合いの大学教授とその研究室生の話。「ものづくりに興味のある、横浜の大学生はどうだろうか…」そこから、インターンの採用に踏み切りました。

1. クライアント様が抱えていた採用課題・状況

シーク様は、大手メーカーへの3DCAD技術指導や設計指導を行い、社員数約10名と少数ながらその技術力に強みを持っていらっしゃいます。ただ、採用においては、3DCADのスキルを持つ人材を見つけることは難しく、数少ない技術者も大手メーカーで重宝されていることが多く、転職市場に出回りにくいのが現実とのことで、非常に苦戦していました。

会社を大きくしていくには人材採用が要、特に「企業は人なり」と考える征矢社長は事業拡大と人材採用の両面の強化のため、社内にメーカーとしての事業を立ち上げることにしました。

自身も設計者である征矢社長は、「設計者にとって、自分のデザインが形になることは仕事の醍醐味」と考え、自分たちが作りたいものを作り、技術力の向上を図れる場、お客様に喜ばれるものを形にできる場、「SYQ LABOLATORY」を開設したのです。

2. なぜインターン採用を選んだのか

「SYQ LABOLATORY」(以下:ラボ)の開設には、きっかけがありました。3Dプリンティングなどに興味を持つ学生が、大学の研究室で教授の研究助手をしているという話です。

横浜は、地域で産学連携してものづくりを盛んにしようという動きがあり、企業と大学とが一緒にイベントに取り組んでいる話を征矢社長も聞いていました。ご自身が3DCADに魅了されたように、この分野に興味のある学生に、もっと経験できる場を提供したい、学生ならではの視点で新しい設計やデザインを月って見てもらいたい、そんなわくわくする気持ちが芽生え、このラボの開設は大学生とスタートしてみることにしました。

実際、新しいことを始めようとするとき、事業が先か、人材が先かという悩みがあります。既存の人的リソースでは難しい、しかし収益化していない中で新規雇用に踏み切ることもリスクがある、という状況はつきものです。

その点でも、インターン生であれば事業単位での採用が可能ですし、採用費や人件費も中途採用より抑えることができます。新規事業だからこそ、インターン生をメインの戦力として考えていらっしゃいました。

ここからは、征矢社長に実際に募集をしてみてのお話を伺います。

3.インターン採用で得られた成果

47_1.pngーはじめてのインターン募集はいかがでしたか?

征矢社長:はじめは、どんな学生が来てくれるのかまったく検討はつきませんでしたが、3DCADの技術やものづくりに関心のある学生であれば、まずは積極的に受け入れてみたいと考えていました。一方で、不安な点ももちろんありました。「横浜」という立地上、都心に比べると学生からの人気はないのでは?という懸念、ニッチな業界なので興味を持ってくれる学生はいるだろうか、という心配は少しありました。

しかし、募集を開始してみると早速応募がきましたので、その不安はすぐに消え去りましたね。1ヶ月で7名の応募があり、そのうち4名を採用させていただきました。応募数も多くて驚きましたが、応募者の質も予想以上でした。真面目でしっかりした学生が多い上に、「ものづくりに興味がある」「設計・デザインの研究をしている」などの志向性が合い、この道でやっていきたいという目的意識のある学生でしたので、他求人と比べても採用率が非常に高かったです。募集を開始してすぐに、求めていた人材を採用することができましたね。

ーインターン生はどのように活躍していますか?

征矢社長:業務は多岐に渡りますが、基本的には一人一人が大学で研究していることや、ここで学びたいことに合わせて、仕事を任せています。

主な業務は、

  • ブライダル関連などの商品を企画デザインして、3Dスキャナーで制作する
  • BtoC向けのイベント(冠婚葬祭、ライブ、住宅展示場など)で販売できそうな商品の開発
  • 3Dスキャナー、3DCAD、3Dプリンターを駆使したデザインをラボのサイトにアップする

などです。

自分の強みを活かせる業務を行っていますが、つくるだけではなく、商品として売れることも必要ですので、営業のようなことも経験させています。

例えば、ブライダルサロンにアポイントを取って、試作品をお見せしに行き、お客さんの反応を見ることも経験させて、商品となるものづくりを意識させています。せっかくインターンをしているので、単一の業務だけではなく、当社で経験できることは何でも挑戦してみてもらいたいと思っています。今後は東京ビッグサイトでのイベント出展や、ラボの一般開放などリアルな場面での業務も任せていく予定です。

4. 今後の展望について

ー感想と今後の展望について教えてください

征矢社長:初めての取り組みでしたが、インターン生を採用して良かったです。特に、インターン生のフレッシュさは新しいことを始めようという今の当社にぴったりでした。

また、インターン生は大学院でインダストリアルデザインを研究している学生や、2年間CADを勉強してきたという学生、デザイン工学や機械工学系の学科に所属する学生などで、非常に専門性が高いことにも驚いています。募集前は、興味がある学生であれば広く受け入れていこうと考えていましたが、思っていたよりも専門分野の学生が来てくれたので、当初考えていた以上に幅広く仕事を任せることができて助かっています。

もちろん、企業で働いたことがないので、基本的な仕事の進め方や振る舞い方に戸惑うこともあり、はじめからスムーズにテキパキと仕事をこなせるわけではありませんでした。しかし、そういったことはすぐに慣れて解決します。自分もインターン生も事業も一緒に成長していくという気持ちで働いていると、自ずとインターン生も成長してくるように感じます。

キャリアバイト」にて、インターン生の募集・採用に成功することができました。今後はインターン生をさらに育てるとともに、当社への入社を希望してくれる学生も出てくると嬉しいですね。引き続き、インターン採用を活用していこうと思います。

著者プロフィール

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金子 麻里奈
株式会社アイタンクジャパン営業企画マネージャー兼人事。企業向けに長期インターンシップ導入支援を行い、実績は100社以上。自社セミナーの講師も務める。大学生と企業をつなぐ、良質なインターンシップの普及に邁進中!趣味は手料理。

Facebook:http://www.facebook.com/kaneko.marina.21

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