約60名面接のうち2名の厳選採用。株式会社LiBが仕掛けるハイレベルなインターンシップからの“新卒採用準備”とは?

今回はお話を伺ったのは、キャリア女性のための転職サービスを展開する株式会社LiB(リブ)様です。2014年創業のスタートアップ企業ながら、中途採用のみですでにメンバーは50名以上。人材獲得の秘密は、採用を「リクルーティング」ではなく「プロジェクトキャスティング」と呼び、社員全員が自分たちで仲間集めをするという風土だそう。

その中の一人、経営ディビジョンにてCFOの右腕を務めながらインターン生の採用・育成を担当している田中俊輔さんにお話を伺いました。2014年に新卒でインターネット広告のベンチャー企業に入社し、その後自身での起業経験を経て、2015年9月にLiBに加わりました。

さまざまなキャリアを持つプロフェッショナルが集まる中で、いよいよ2017卒にて新卒0期生を募集している同社。その準備段階に、インターン生の採用・育成の狙いがありました。

1. ベンチャーが新卒採用で勝ちにいくには“インターン”

ー創業から3年目、中途採用のみであった貴社がインターン採用をはじめたきっかけを教えてください。

田中さん:きっかけは今後の新卒採用にむけてインターンを活用していこうというものでした。新卒採用自体はまだこれからで、2017卒を新卒0期生として現在取り組んでいるところです。

他社、とくに成長の著しいスタートアップの採用傾向を見ていると、インターンの活用が上手い企業は新卒採用でも勝てているとみています。学生への知名度が低いスタートアップが、新卒採用で真っ向から大手企業と競うのは難しいですからね。

インターン生として優秀な人材を獲得し、LiBのインターンシップ経験自体のレベルを上げていく、ブランディングしていくことで、新卒採用市場で戦う時に優秀な学生の方々に注目してもらえる流れを作っていこうと思っています。

また、新卒採用実施に伴い、彼らの入社後の育成・研修など未知数なことが多いので、弊社側の準備としてインターン生と一緒にそのような体制を作っていきたいという目的があります。

2. タスクではなく“仕事”を任せてインターン生の成長を加速させる

ーインターン生の業務内容を教えてください。

田中さん:私が所属している経営ディビジョンにて、キャスティングのサポートとして求人記事のライティングや、毎月開催している社内イベントであるLiBzパーティーの設計・運営をおこなっています。

LiBzパーティーというのは、創業からLiBに関わる方への報告や感謝をお伝えする場として毎月行っているもので、サービスや業績の成長や新しいトピックスを発表しています。

毎月実施しているのですが、何度も足を運んで下さる方も多くいらっしゃいます。そのため、“何度来ても毎回楽しい”コンテンツを用意する必要がありまして、そのコンテンツの企画や集客をインターン生が責任をもって担っています。

109_1.pngー貴社でのインターンシップの魅力はどんなところにどんなところにありますか?

田中さん:1つに絞れると思います。大きな裁量をもって、仕事をしてもらっていることです。正直、経営ディビジョンの社員はCFOと私の二人で、やりたいけどやれていないという仕事がたくさんあり、その一部を任せています。

一部と言っても、任せる業務の粒度はタスクレベルの細かい話ではなく、プロジェクトレベルの大きな粒度でお願いをしており、インターン生自身が考えて実行できるようにしています。

例えば、LiBzパーティーの企画・運営を任せる時、決まっているのは日程だけで、その他の企画の内容や必要な決済などは自分でディレクションしています。

ー任せることで仕事の面白さを見せる反面、業務遂行が難しいこともありますか?

田中さん:仕事の進め方の面では、「報・連・相」のタイミングに慣れていないというケースは多いかと思います。はじめはこちらから聞かないとアウトプットが出てこないこともあるので、意識的にチェックを増やしていますね。

ただ、インターン生はすぐ成長しますね。1つ1つのタスクに分けなくてもプロジェクトベースで仕事ができるようになっていきます。それは面接時に「丸ごと仕事を任せるよ」と言って尻込みをしない方を採用してるからかもしれません。「学びたい」という受け身の学生の方より、「これがやりたい」と言える積極的な学生の方を採用しています。

3. カルチャーを重視した採用基準とコミュニケーション

ーインターン生の主体性を引き出すために、何か取り組みをしているのですか?

田中さん:大きく2つあります。1つは常に社員と関わらせていること、もう1つは採用基準のこだわりです。

LiBでは、インターンや社員といった立場は関係なく、メンバーは自身の業務に従事しております。メンバーの中には、子育てをしながら働いている女性や、パートナーとして業務委託で協力していただいている方など、多様な働き方で事業を作っており、インターンも例外ではありません。

109_2.pngまたLiBは主体的に動くメンバーばかりの環境ですので、自然とインターン生も主体性を持った働き方をしてくれます。例えば、ゴミ出しのルール決め。皆が後回しにしてしまうような、でも必要な仕事を仕組み化してくれたり、自分が参加した他社インターンシップでの学びを社内共有ツールで報告してくれたりします。そういった動きに対して、社員もフィードバックのコメントをくれるので、常にインタラクティブな関係を築けています。

あとはマナー研修を取り入れたり、あいさつなどの対面でのコミュニケーションは欠かさないようにしたりしています。LiBのインターンを経て、どこにいっても恥ずかしくない、最低限の振る舞いや知識を身につけてもらいたいので。

ー採用基準はどのように設けているのですか?

田中さん:学歴や他社インターンシップの実績など、過去の経験よりも、素直さや「LiBっぽさ」といったポテンシャルを重視しています。

一緒に仕事をする以上、学生ではなく社会人として扱うこと、ちゃんと叱るということ、それを受け入れて成長することができるか、という点が重要なので、自ずとそういう採用基準になりました。

この半年で、約60名面接をして、私が採用したのは2名だけです。私自身が初めてインターン生の選考を行うにあたって決めていたことは、「応募者全員に会う」ということでした。もっと効率的にできたかもしれませんが、「書類に何も書いていないけど、会ってみたらすごく優秀」だったりするので、インターン採用の難しさを感じましたね。

4. 新卒採用に向けて“LiBのインターンシップ”を創っていく

ー今後のインターンの活用方針について教えてください。

田中さん:個人的には、学生にとってLiBでインターン経験が就職活動でのカードになるようなブランディングをしていきたいと思っています。私たちにとっては、それがこれからの新卒採用の準備になります。

インターンからそのまま新卒採用につなげる設計ももちろん有効だと思いますが、個々のインターン生をどうするかというよりも、多くの学生に当社を知ってもらい、優秀な人材に出会うために「LiBのインターンシップ」をどう創っていくかがこれからの取り組みです。

今、インターン生を受け入れている経営ディビジョンでは、会社の様々な業務を広範囲に触れられるのが学生にとって魅力的だと思います。これからの事業拡大に伴って、正社員以上にインターン生の活躍でバックオフィスを動かしていきたいですね。営業やマーケティングを手伝ってもらう場合もありますが、どちらにしてもLiBでしかできないことを経験してもらうことで、LiBのインターンの価値を高めていきたいです。

109_3.pngーありがとうございました!

著者プロフィール

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金子 麻里奈
株式会社アイタンクジャパン営業企画マネージャー兼人事。企業向けに長期インターンシップ導入支援を行い、実績は100社以上。自社セミナーの講師も務める。大学生と企業をつなぐ、良質なインターンシップの普及に邁進中!趣味は手料理。

Facebook:http://www.facebook.com/kaneko.marina.21

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