【有名企業10社の事例つき】人事担当者必見!!大手で広がる長期実践型インターンシップ

日本ではまだまだ新卒採用方法としてメジャーとは言えないインターンシップですが、数百人単位で採用する大手から、はじめて新卒採用に取り組む中小企業・ベンチャー企業まで、幅広い企業での導入が増えています。
特にここ最近では、誰もが知っているような有名企業においてインターンシップ実施が活発になってきています。以前はベンチャー企業が中心でしたが、募集をかければすぐに人が集まりそうな有名企業で、あえてインターンシップを導入する理由とは何なのでしょうか?

本記事では、「大手で広がる長期実践型インターンシップの導入」についてお話したいと思います。

1. 企業は何のためにインターンシップを導入するのか

今回人事採用担当の方に是非とも知っていただきたいのは、最近大手企業も注目している長期実践型インターンシップです。

インターンシップと聞くと、1日のみの体験型や、夏休みの数日間だけと言った短期インターンシップを連想される方も多いのではないかと思います。学生にとってそれも貴重な経験ですが、それだけでは1日だけの体験、企業にとっても学生へのPRのみで終わってしまう事も多いのではないでしょうか。

2. 長期実践型インターンシップについて

ここでは簡単に長期実践型インターンシップについてご紹介いたします。

<勤務日数・期間>
一般的に1ヶ月以上にわたって行われるものを言います。
<業務内容>
社員と同じテレアポからの営業職、そしてエンジニア、企画、マーケティングなど様々です。
営業職では、経験を積み、一人で商談をまとめる学生も珍しくありません。
<報酬>
時給制を導入している企業100社の平均は1,015円となっています。
(2017年9月現在 キャリアバイト調べ)

学歴だけでなく、海外経験での語学力やプログラミングスキルの高い学生、または何年間も仲間と1つのスポーツを頑張って来た学生など、インターンシップを希望する学生のプロフィールも様々です。
採用する側も、どんなスキルを求めているのか、またはそのスキルを社内でどう生かせるのか、どんなタイプの子に来て欲しいのかを良く考え、変化の激しいビジネスの世界で勝ち抜いていくために、イノベーターシップやリーダーシップなど、これからの時代に求められる力を持つ人材を発掘する必要性を感じているのかもしれません。
特に、新卒採用という若手の採用において期待が高まっていそうです。

3. 実際に実践型インターンシップを導入している企業

まずは、実践型インターンシップをどのような業種に対して導入しているのか、新卒採用へどのように影響を与えるのか、そしてどのような選考プロセスなのか、ご紹介します。

<業種>
IT、金融、医療、不動産、メーカー、コンサル、広告、サービス、または国際協力など、ほぼ全ての業界での実施が見られます。
<新卒採用への影響の例>
・採用直結
・本選考での優遇(いきなり最終面接など)
・本選考の際に面接回数が圧縮されて有利になる
・本選考フローの一貫
<インターンシップ選考プロセスの例>
・書類選考 → 面接 → インターンシップ参加
・エントリー → 面接 → 1DayJob → インターンシップ参加
・SPIテスト → 面接複数回 → インターンシップ参加
・WEBテスト → 筆記試験 → エントリーシート → グループディスカッション → 面接 → インターンシップ参加

ここで実際にインターンシップを導入している企業の例を10社、ご紹介したいと思います。

ユニクロ

勤務日数:1~3ヶ月間(週2日以上)
業務内容:商品計画・マーケティングから人事・法務まで多数部署で募集
報酬:時給 1,000円(交通費別途支給)
参照:ファーストリテイリング初 長期インターンシップ参加者募集

パナソニック

勤務日数:2週間(一部1ヶ月以上の長期コース)
業務内容:基礎応用研究・研究開発、設計開発、デザイン、営業、マーケティング、法務、経理、営業など多部署で200名以上の大量募集
報酬:金額記載なし
参照:リアルな仕事が体感できるインターンシップ開催!(OJTタイプ)

日本経済新聞社

勤務日数:1ヶ月以上
業務内容:開発支援、ウェブサイト・アプリ開発、検索システムの改善・開発、データ分析
報酬:時給制であるが金額記載なし、奨学金 10,000円
参照:大規模ニュースサイトの開発エンジニア 学生インターン募集 - 日本経済新聞社のインターンシップ

電通デジタル

勤務日数:週3日以上
業務内容:市場調査(アプリ案件におけるインストールやCPIの傾向調査・CMやクリエイティブによってアプリインストールにもたらす効果などの調査)
報酬:金額記載なし
参照:株式会社電通デジタル【マーケティングアナリスト】株式会社電通デジタル【データアナリスト】

リクルートライフスタイル

勤務日数:週10時間以上
業務内容:営業・企画
報酬:時給 1,000円
参照:リクルートライフスタイル インターンシップ

サイバーエージェント

勤務日数:3か月以上かつ週3日以上
業務内容:エンジニア・デザイナー・ビジネス
報酬:金額記載なし
参照:サイバーエージェントグループ長期インターンシップ募集!

GREE

勤務日数:週2日以上
業務内容:コンテンツ企画・制作
報酬:時給 1,000~1,500円
参照:GREE

ソフトバンク

勤務日数:短期コース(10日間)、長期コース(3週間)
業務内容:営業、企画、エンジニア
報酬:時給 940円、交通費 1,000円/日(上限)
参照:ソフトバンク 就活インターンについて

日本ロレアル

勤務日数:2018年1月~6月の6ヶ月間(週5日)
業務内容:マーケティング
報酬:交通費、実習費に関しては金額記載なし
参照:「6ヶ月間の実践型マーケティングインターンシップ応募受付開始」

JICA

期間:1~3ヶ月間
業務内容:JICA本部、国内機関、及び在外事務所や技術協力プロジェクト等でのインターンシップや、日本の開発コンサルタントが開発途上国で実施するJICA事業の現場で行うインターンシップ
報酬:国内 日当 1,700円/海外 滞在費 3,500~17,800円(滞在国により)
参照:JICA インターンシップ・プログラム

内容は異なりますが、それぞれ採用手段の1つとして、実践型インターンシップを導入していることがお分かりいただけるかと思います。

また最近では、インターンシップ参加の促進に積極的に取り組んでいる大学も増えています
早稲田大学のキャリアセンターでは「インターンシップデスク」としてさまざまなフォロー・バックアップ体制が充実し、明治大学ではインターンシップで必要になる基本的なビジネスマナー(正しい敬語の知識や身だしなみなど)について、専門の講師による指導・講座を用意しています。
参考)早稲田大学キャリアセンター

導入する企業が増え、推奨する大学が増えているということは、数年後には『インターンシップ採用は常識!』なんて日も来るかもしれませんね。

4. インターンシップ参加学生と大学の声

ここで学生のインターンシップの経験により、実際に就活が有利に働いた経験談と、大学側からの意見をご紹介いたします。

学生からの経験談

・エントリーシートが免除された
・友人がインターンシップで内々定をもらっていた
・インターンシップに参加した企業は、全て最終面接まで行った
・インターンシップに参加した企業が3社あったが、1社はそのまま内々定、その他2社も優先選考を案内された
・インターンシップに参加した企業では特別選考ルートを案内されて、早期に内々定をもらった

これらの学生の体験談からも、採用選考においてインターンシップを重要視している企業が増えているということが分かります。また、学生の中にも「インターンシップが就活に役立つ」という認識も広まっていますね。

大学側からの意見

ある調査で大学側に「採用直結型のインターンシップをどう思うか」と質問したところ、全体の3割が「インターンシップと採用選考は切り離すべき」と回答しました。ですが、「インターンシップと採用選考が結びつくのは悪いことではない」と回答した大学は約5割に上り、さらに8%は、「ミスマッチ低減のためにもどんどん推進していくべきだ」と回答しています。
しかし、大学の規模別で見ると、人数が非常に多いマンモス大学になるほど「採用とは切り離すべき」と考える大学が多かったです。とはいえ、全体的には「選考直結型インターンシップを容認」「選考直結型インターンシップを推進」している大学の方が多いという結果です。
大学側も、多くの企業が「インターンシップを選考に活用している」ことを把握しており、学生に「インターンシップは選考だと思って臨め」と進路指導しています。
参照:【セミナーレポート】データで振り返る新卒採用最新データ②~18卒攻略の決定版~

5. まとめ

企業にとって、日常に社外の人間が入るだけで社内が活性化され、空気がガラリと変わります。職場に活気が出るだけでなく、学生を指導する若手社員の成長なども期待出来るのではないでしょうか?

インターン生を育てることで会社にどのようなメリットがあるのか。
そして何より優秀な人材をインターンシップだけに終わらせずに、いかに新卒採用に繋げていくのか。
実践型インターンシップは、より会社の求める人材を確実に採用できるという、新たな新卒採用の形として、今後導入企業が増え続けていくことでしょう。

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