戦略人事を考えるーどんな人材が人事に向いているのか?

こんにちは、採用コンサルタントの佐藤大です。

誰を採用担当やリクルーターとして配置するのか、企業内の人材配置について悩んだことはありませんか。経営や事業にも重要な影響を与える人事のミッションや人事配置については、経営者が注目すべき点でしょう。

そのような方々のために、今回は「どんな人材が人事に向いているのか?」というテーマで、人事に向いている人やそうでないタイプについてお伝えします。

1.人事の仕事は多岐にわたり、これからの時代に重視されていく

まずはじめに、そもそも人事のお仕事とは何か?についてですが、当然ではありますが、人にまつわる全ての業務を担当します。採用にまつわる業務だけではなく、給与計算や評価制度、福利厚生、労務管理、退職者の応対など多岐に渡ります。

それぞれ全く別の業務のように見えますが全ては一気通貫した一つの思いで貫かれています。その思いとは「良いメンバーに出会い、社員一人一人が今ある能力を存分に発揮しながら、安心かつやり甲斐を持って働いて貰う事で、結果として外部から見ても内側の社員から見ても魅力のある組織に発展させて行きたい」という経営者の思いです。このシンプルかつ壮大な思いを(ヒトモノカネのうち「ヒト」という側面から)推進していくという超重要ミッションを担っています。

最近では人事を経営戦略の最重要ポジションと位置付けている企業も多く、ひいては人事担当者の働き次第で経営戦略、経営計画の成否が左右されると言っても過言ではありません。

物が今までのように簡単に売れない時代、人口や産業のシュリンクが加速度的に進む今の時代だからこそ、どの企業も人事戦略を軽視できない状態になりつつあります。

2.企業によっては兼任や、ロールモデルもないままに抜擢されるケースも

企業の規模や成長度合いによって様々ですが、ベンチャー企業などは人に関する様々な課題を抱えていながら、人事そのものに人件費を割く余裕がないなどの理由から人事担当が他の業務を兼任しているケースも多いです。また前任のいない状態でいきなり抜擢されている人事も多いと聞きます。

大手企業の人事部のように大人数で動くチームであっても、膨大な量と繊細な舵取りを要求される業務ですから、ベンチャーや中小企業の人事担当にとっては尚更のこと負荷のかかる業務になるため「誰が担当しているか」「(これから)誰を抜擢するか」は経営判断として大変慎重に行いたいものです。

3.どんな人材が人事に向いているか?

では、経営を支える重要な人事をいうポジションに、どんな人材を配置すればよいのでしょうか。7つの特徴にまとめてみました。

・会社好きである事

当然かもしれませんが自分の会社が大好きでなければ良いパフォーマンスは生まれません。自社の歴史から将来への期待、現時点での組織の魅力や、ビジネスモデルそのものについても社長と同じ位に熱く語れる事が大事です。

・社長が好きである事

社長についても大好きでなければこのポジションはパフォーマンスしにくいでしょう。社長の人柄や仕事ぶりに共感し、自社のビジネスモデル同様に社長そのものについても熱く信頼していることが大事です。

仮に経理担当や営業担当が社長に対して共感や信頼をしていなかったとしても業務としては何ら支障は起きません。しかし人事となると様々な支障を来してきますのでこちらも必須条件です。ベンチャーや中小企業の場合、距離も近いため尚更かと思います。

・仕事好きである事

仕事そのものが好きであることと同時に、自社の商品やビジネスについて強く共感している事も大事な要素です。

また自社商品を営業や販売していたメンバーであれば自社理解も深いため安心できます。

・営業力がある事

会社の余力があればの話ですが、営業チームのトップセールスを抜擢する事が最も手っ取り早く最高な抜擢です。彼らは売り込む商品が「会社」に変わっても必ず上手に売り込みます

また人との距離感や、心を掴む術をすでに業務を通じて(数多くのトライ&エラーの中から)すでに体得しているだけに、採用においても特に強力な吸引力を発揮すると思います。

・人が好きである事

人好きで、人の可能性について暖かく応援できる人材が好ましいです。

仮に逆のケースで考えれば明白なのですが、社内に協力者も生まれず孤立してしまうでしょう。

・口が堅い事

人事は決定事項のみならず、未決定事項も含めて様々な情報が飛び交う場所です。

会社や個人両方の過去、現在、将来も全て情報として入ってくるポジションですから口が堅い事は必須条件です。「ここだけの話なんだけど」程度であってもどんどんと社内外に浸透して行きますので、口が緩い人材は絶対に向きません。

・感情的では無く冷静でバランス感覚がある事

感情の浮き沈みや、好き嫌いは人間である以上誰でもありますが、それが仕事に表れやすい人材は不向きです。何を考えているかわからないなと思われる位にポーカーフェイスな人材の方が向いています(無愛想とは違いますのでご注意を!)。

また様々な矢面に立って批判にさらされる事もあるため、部分最適ではなく全体最適を見越した言動や、長期視点で物事を俯瞰する視野の広さを持ち併せていなければ、本人自身が持ちこたえられないでしょう。

<番外編>集合写真を撮るときど真ん中に写ろうとしない事

番外編ですが、集合写真を撮る時に真ん中で写りたがる人は人事に向いていません笑。組織よりも自分の方が可愛いからです。

別の言い方をすれば、愛したいよりも愛されたい願望が上回っているからです。愛されキャラの方は魅力も沢山あるとは思いますが、人事という仕事の性質上、残念ながら向きません。できれば率先してカメラを持って撮影に回るタイプか、端っこでついでのように写っているのタイプの方が人事としてはちょうど良いと思います。

著者プロフィール

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佐藤 大
神奈川県出身。採用コンサルタント。就活アドバイザー。神奈川県の自動車販売ディーラー(従業員150名規模)の人事マネージャーとして8年担当。在任中、約3,000名の面接や就職相談を担当し、86名の入社〜育成に携わる。無名企業・地方企業・不人気職種というハンデのあるポジションでの採用活動において、毎年10倍以上の入社倍率を維持。「人」の持つ可能性や組織に与える影響をさらに追求する目的で2015年より独立。高校生、大学生に向けての就職指導、企業の採用支援、採用担当者育成などにに携わり現在に至る。

WEBサイト:http://site.wepage.com/findyourlight

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